そけい(鼠径)ヘルニアの手術

そけい(鼠径)ヘルニアの手術

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そけい(鼠径)ヘルニアの手術は、人工補強材を使用する手術方法が主流になってきています。

 

人工補強材って、聞きなれない言葉が出てきましたね。これはポリプロピレン製でメッシュ状になっているものです。

 

ポリプロピレンは耐久性に優れており、長期にわたって引張り強さを保持します。40年以上の実績があり、現在数多くの鼠径ヘルニア治療に使用されています。その信頼性や安全性、使いやすさ等、高い評価を得ており、鼠径ヘルニアの手術には欠かせない医療用品です。

 


クーゲル法

ヘルニアの穴の内側にメッシュ(人口補強材)を入れて穴を塞ぐ術法です。

 

腹膜と筋肉の間にメッシュを入れ、腹圧(お腹の中の圧力)がかかると、メッシュは強く筋肉に押し付けられて強固に密着します。

 

このクーゲル法は腰椎麻酔(脊椎麻酔)によって手術が受けられるので、体にかかる負担は少なくて済みます

 

■メリットは?
・痛みが少ない
・再発率が低い
・そけい管を通る神経の損傷が少ない
・腹圧によってメッシュが安定する
・1枚のメッシュで外そけいヘルニア・内そけいヘルニア・大腿ヘルニアの3つのヘルニアをカバーできる

 

■デメリットは?
この手術方法を習得できる研修施設が限られているために、施術できる病院が少ないことが挙げられます。その為に、日本でのクーゲル手術の占める割合は6〜7%といわれています。

 

リヒテンシュタイン法

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ヘルニアの穴の外側にメッシュ(人口補強材)を入れて穴を塞ぐ術法です。

 

筋肉の隙間の上にメッシュを縫いつけて補強する手術で、現在の鼠径ヘルニアの手術では最もポピュラーな手術方法です。

 

■メリットは?
・大きなルニアや嵌頓ヘルニアなどの症状にも対応可能
・メッシュを使えないようなケースでも従来法(糸を使った縫合式)に方針転換が可能なオールマイティーな手術法
・手術操作も比較的簡単で、合併症が少ない

 

■デメリットは?
腹圧がメッシュをはがそうとする力になる為、それを防ぐにはメッシュを周りの筋肉や靭帯にしっかりと縫合する必要があります。その為に上記のクーゲル法に比べると術後の疼痛が強い印象があります。

 

メッシュを入れる際に、そけい管を切開する必要があるので、そけい管内を通る神経の損傷が起きるケースがあります。